はじめに

タスク

このシナリオでは、エネルギー削減のため会議室のサーモスタット機能を自動化しようとしている、フルスタックデベロッパーの役割を担います。サーモスタットハードウェアに Core2 for AWS IoT Kit のリファレンスハードウェアを使用し、HVAC コントローラーとしてのリファレンスハードウェアキットと AWS クラウドの能力を組み合わせて、エンドツーエンドのソリューションをデプロイします。架空の HVAC システムが存在すると仮定し、Core2 for AWS IoT Kit をサーモスタットとして使用して、エッジのソリューションを終了します。

サーモスタットには、従業員が部屋にいる場合、できる限りの快適性を実現するため、より幅の狭い範囲の温度を使用する必要があります。部屋に人がいないときには、幅広い温度が許容され、エネルギーを削減できます。ソリューションは、従業員が部屋に存在することを認識し、HVAC とエンゲージして快適な温度を実現します。

解決する問題

部屋に人がいることを検知するカメラ機器にかかるコストを最小化するため、このソリューションはキットのマイクを使用して簡単な雑音レベルをサンプリングします。マイクから環境雑音をキャプチャし、デバイスのセンサーから部屋の温度をキャプチャして、これらの値を AWS にパブリッシュします。

AWS のサーバーレスソリューションは、雑音レベルをbooleanに変換し、その情報を使用して部屋に人がいるかどうかを特定します。簡単な雑音レベルのしきい値を使用して、この決定を行うことができます。

部屋に人がいて、測定温度が快適な温度の範囲外となっている場合、ソリューションはコマンドをデバイスに送信し、必要に応じて暖房または冷房を開始します。温度が測定され、快適な温度の範囲内であることが検知されると、ソリューションはデバイスにコマンドを送信し、スタンバイモードを再開します。

アーキテクチャ

Smart thermostat solution architecture

それでは始めましょう

構築の準備はできていますか? 次の前提条件を満たしているか確認しましょう。

  1. Lチカ チュートリアルを完了しましたか?
  2. Core2 for AWS IoT Kit はすでに AWS IoT Core でプロビジョニングされていますか? つまり、登録された AWS IoT のモノが存在しており、パブリッシュとサブスクライブの操作を可能にする証明書とポリシーがモノにアタッチされていますか? これらのステップは Lチカ チュートリアルでも説明されます
  3. デバイスから届くメッセージを、AWS IoT Core コンソールにあるようなテスト MQTT クライアントを使って確認できることを確かめましたか? デバイスがパブリッシュしているトピックにサブスクライブし、テストクライアントでこれらのメッセージの受信を表示できるようになっているはずです
  4. デバイスが接続されているポートは確認できていますか? 確認方法については、Lチカ チュートリアルで説明されます

前提条件を満たしている場合、次の章「 データ取得 」に移動しましょう。


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